
昔の日本政府が立てたこのスローガンに最近よく考えさせられます。
アジアの島国日本が 西洋列強と互角に戦えるまでに成長したのは過去のリーダー達が日本の未来を考え、国を強くするために新しい技術を柔軟に受け入れてきたからだと私は考えています。 自分達を遥かに上回るテクノロジーを見せつけられ、国が根幹から揺らがされた時、過去の日本政府は痛みを味わいながらも自ら変化し新しい技術を受け入れてきました。 時には、変わろうとしない体制がいればそれを置き換える新勢力が出てきて社会制度が激変したことも。
現在のようにこれだけ世界が繋がりだすと、国同士が争いあっているという感覚は肌感覚では持ちずらいですが、テクノロジーを積極的に受け入れ、いかに他国より生産性を上げるかという事がいまでも国力に直結しています。
昔の様に、武器を取り合って戦う事はほぼありませんが、21世紀に入り一流企業は国境を越えて人材を奪い合う時代になっています。あらゆるものがコモディティ化する社会において一番の価値を生みだせるのは想像力豊かな人材。 今の世界で一番重要なのは人という資源でしょう。 せっかく長年の教育で価値のある人を育て上げても、国やそこにいる企業がそれに見合うだけの環境を提供できなければあっという間に人は他国へ移ってしまう時代です。
現代における富国強兵とは、国民の教育レベルを高くして、そういう生産性の高い人たちが自由に活躍出来る環境を作り上げるということです。文字通りの兵は要りませんが、新しい価値を世の中に提供して世界でお金を稼ぐことが出来る人を増やすことこそ豊かな国づくりへの近道でしょう。